ペットボトルキャップの使い道やリサイクル後には何になるか気になりませんか?
スーパーなどへ買い物に行った際に、ペットボトルキャップの回収を行う場所が設けられているのを見たことある人も多いと思います。
ペットボトルキャップだけでなく、牛乳パックや食品トレーなどの回収も一緒に設けられていることも多く、実際に利用したことがある方もいらっしゃると思います。
牛乳パックなどはリサイクルして再生資源として生まれ変わることができるので回収を推奨しているということをご存知の方は多いでしょう。
では、なぜペットボトルキャップを回収し何に利用するのか、みなさんご存知でしょうか?
意外になぜペットボトルキャップが回収されているのか、リサイクルされてどのように使われているのかを知らない方が大勢いらっしゃいます。
そこで、ここからはペットボトルキャップのリサイクルの理由やその使い道についてご説明していきたいと思います。
ペットボトルキャップでできることやおすすめの使い道は?
ペットボトルキャップは、プラスチック資材の原料として再資源化することが可能な資源です。
さまざまな物に生まれ変わることができる大切な資源なので、今までペットボトルのゴミと一緒にキャップを捨てていた方は、分別してリサイクルに回すようにしてみましょう。
では、ペットボトルキャップがどのようにリサイクルされるのかおおまかな工程をご説明していきますので、ぜひ自分がリサイクルしたペットボトルキャップがどのように生まれ変わるのかを知り、リサイクル意識を高めてみてください。
①リサイクル業者が集められたペットボトルキャップを回収する
②集められたペットボトルキャップに他の物や金属のキャップが混ざっていないかを確認し、選別する
③選別されたペットボトルキャップを洗浄し、比重でさらに分別する
④リサイクル資材にするために必要な他の原料を混合し、粉砕したキャップとしっかり混ぜ合わせる
⑤その後、溶融と混練を繰り返す
⑥原料に含まれた水分を除去するため乾燥させる
⑦検査を行う
このようにして作られた原料によって、プラスチック製の物に作り変えられていくのです。
ペットボトルキャップを原料にして再生した物の中には、普段目にしたことがある物がたくさんあります。
道のマンホールのプラスチック蓋やハンガーにも使用されているのです。
ペットボトルキャップが普段自分が使用しているプラスチック製品に生まれ変わっていると思えば、今まで捨てていたペットボトルキャップをリサイクルしようと思われる方もいらっしゃると思います。
ペットボトルをよく購入される方は、使用後のキャップをゴミ箱に捨てずに、きれいに洗ってお店の回収ボックスに入れるようにしてみてはいかがでしょうか。
ペットボトルキャップリサイクルをすると何になる?
ペットボトルキャップは先程ご説明した通り、さまざまな製品に生まれ変わっていきます。
しかし、他にも使い道があるのです。
ペットボトルキャップは、売却益を利用し支援が必要な子どもたちのワクチン寄付に使われます。
①ペットボトルキャップがワクチンに変わるまでの流れは以下の通りです。
②リサイクルされたペットボトルキャップを資源として売却します。
③この売却された際の売却益が、ワクチンの購入資金へと変わるのです。
④その後ユニセフと連携し、ワクチンの工場へ資金に合った量のワクチンの発注がかけられていきます。
⑤ワクチンが製造されると、支援が必要な国へと運ばれ、子どもたちに接種されるのです。
このペットボトルキャップリサイクルのリサイクル活動は、キャップ回収事業者団体を見つけて回収活動に参加することができます。
最近ではペットボトルキャップ回収実施店舗などに持っていけば、リサイクルに利用されるようになり、誰でも簡単にペットボトルのリサイクル活動に参加することができるようになりました。
他にも地域や自治体、会社などを通して団体で活動していることもあるので、身近な場所でペットボトルキャップの回収運動が行われていれば、そちらに参加してみても良いでしょう。
まとめ
ペットボトル飲料は、今ではスーパーやコンビニなどさまざまな場所が手軽に購入することができるようになりました。
そのペットボトル飲料を飲み終えた後のペットボトルキャップは、また新たに再生したり、子どもたちの役に立つワクチンに生まれ変わることができるのでぜひ捨てないようにし、リサイクルを心がけるようにしましょう。
ゴミとして捨てるペットボトルキャップの使い道を知ることで、多くの人のリサイクル意識が少しでも高くなれば、さらに資源再生が増えたり、子どもたちの命を助けるワクチンに生まれ変わることができるのです。