国際線に乗って海外に行く際には、さまざまな検査や審査を受けなければなりません。
これは、機内でのハイジャックやテロを未然に防ぐことが最大の目的です。
出国審査後に手荷物検査をうけ、危険な持ち物がないと判断された人のみが搭乗できるので、危険物や規制食品、液体物を持っている方は、さらに入念な検査が必要となります。
私たちが普段危険物と聞いて想像するのは、刃物や爆発物など明らかに危ないもの。
しかし、2006年に起こったテロ未遂事件で液体の爆発物が使用されそうになったことを受け、翌年から液体物の持ち込みに関して規制がかかるようになりました。
さらにペットボトルなどの飲料水だけでなく、液体の含有量が高い食べ物にも規制がかかることもあるので注意が必要です。
多くの方が
「機内食が口に合わなかったら困る」
「小腹が減ったときに食べられる」
という理由から、おにぎりを機内に持ち込まれますが、これは特に問題はありません。
お米の持ち込みは禁止ではありませんし、液体の含有量も高くないので大丈夫です。
具に関してもほとんど問題がありません。
しかし、コンビニやスーパーのおにぎりではなく、自分で握ってアルミホイルにくるんだおにぎりを持っていく方は少し注意が必要かも。
おにぎりに見せかけた爆弾ということも考えられるので、念のために保安検査係員に中身を見せるよう指示があるケースも考えられます。
その場合には、スムーズに見せることができるようにあまり厳重にくるんでおかない方がよいかもしれませんね。
おにぎりのケースはこちらがオススメです。
国際線の機内に持ち込み出来る食べ物とは?
国際線の機内には持ち込むことが出来ない食べ物がいくつかあります。
海産物や漬け物などの含水量が多い食品です。
他にもゼリーやヨーグルトなども水分量が多いので持ち込みができません。
しかし、1つ100ml以下のものであれば、縦と横の合計が40cm以内のジップロックに入れて申告することで持ち込みが可能。
たまに「明太子を持ち込めるか」という方がいらっしゃるそうですが、そこに含まれている液体量が多ければ制限対象となってしまうそうです。
「水分量」が問題なのですね。
多くの方が持って入られるおにぎりは、米と塩と海苔なので安心。
子供連れの方は、すぐに食べられるおせんべいや飴などを持って入るとぐずった時の対策に便利ですね。
国際線の機内に持ち込み出来る飲み物とは?
日本の国際線全便に対する機内への飲み物の持ち込みは、2007年から厳しく規制されるようになりました。
そのため
「機内で喉が渇くかもしれない」
とペットボトル飲料を持って搭乗しようとしても、保安検査場で制限対象となり、廃棄処分に。
もちろん、ジュースや水だけでなく、缶ビールなどのアルコール類も制限対象になります。
しかし、出国審査と保安検査場でのチェックが済んだ後に購入したペットボトル飲料は、機内に持ち込むことが可能。
これは外部から液体性爆発物が持ち込まれないように厳重に検査をしているので、全ての審査終了後にターミナルで購入したものは安全性に問題がないと判断されるからだそうです。
ただし、液体の医薬品やベビーミルク、特別な制限食などは、検査保安係員に申告することで機内に持ち込むことができます。
赤ちゃん連れや特別な食事が必要な方は、安心して飛行機に乗ることができますね。またこれらは、化粧品のようにジップロックの袋に入れなくても持ち込みができるようです。
※【解説】国際線で預け荷物に液体を入れられるのか?手荷物にするべき?
まとめ
初めての海外旅行や数年ぶりの渡航の際には、
「出国審査、入国審査は大丈夫か」
「預け荷物や手荷物にはどのような物に気をつけなければいけないか」
などたくさんの心配がつきものです。
特に
「保安検査場で機内持ち込みの食品や飲み物でひっかからないだろうか」
と前の日からドキドキして眠れないことも。
しかし、あらかじめ機内持ち込み制限の食べ物や飲み物を把握しておけばとても安心です。
それでも不安だという方は、赤ちゃんのミルクなど特別な食事以外であれば、全ての審査が終わったあとに購入して持ち込むことがおすすめです。