端午の節句に出す五月人形は、男の子の健やな成長を願い、逞しくなるよう願いを込めて飾ります。
しかし、五月人形を出す本来の意味は、男の子にふりかかる災いや厄を五月人形が身代わりになって守ってくれるという由来があるようです。
では、この五月人形はいつから飾り始めるとよいのか、そして片付けるタイミングはいつがよいのかご説明していきます。
そして、五月人形を出す日の六曜の注意事項も一緒にお話していきたいと思います。
五月人形を出す時に六曜で注意すべき点とは?
端午の節句は、お祝いの日とされているため、できるだけ縁起のよい日を選んで五月人形を出してあげたい御両親もたくさんいらっしゃると思います。
六曜が気になる方は、カレンダーの六曜を参考にしてみると、いつが吉なのかを前もって知ることができます。
「大安」は一日中吉とされている日ですが、それ以外の日でも吉の時間帯に合わせれば縁起がよいとされています。
先勝は午前中が吉、
先負は午後から吉、
赤口はお昼時に吉、
友引は朝夕が吉なので、
大安の日に五月人形を出すことが難しい方は時間帯を合わせてみましょう。
六曜で注意しなければならないのが、凶とされている日、時間帯のことです。
とくに、凶で知られている仏滅は何かを始めるのには「ふさわしくない日」とされています。
しかし、決して悪いことが起こる日という意味ではないことを知っておきましょう。
そのため、仏滅や大安以外の六曜で凶の時間帯に五月人形を出したとしても、災いがふりかかるといったことはありません。
色々気になる方は多いと思いますが、大安の日に五月人形が出せないことを悩むよりも、六曜にこだわりすぎず、晴れた日に子どもの成長を考えながら五月人形を飾ってあげるとよいと思います。
五月人形をずっと飾るのはよくないのだろうか?ベストなタイミングとは?
五月人形は男の子にふりかかる災いや凶の身代わりとなってくれる人形なので、ずっと飾るということは悪いことではないようです。
雛人形であれば、「早く片付けないと女の子の婚期が遠のく」と言われていますが、五月人形はそういったこともありません。
そのため、ずっと大事に飾っている御家庭も多くみられます。
「端午の節句が終わると片付けたい」という方は、天気が良い日に五月人形をきちんと手入れし、収納、保管するようにしましょう。
そして、この五月人形を出すタイミングですが、一般的には4月上旬から4月中旬がよいと言われているようです。
「春分の日」が終われば出し始める方も多くみられます。
昔ながらの風習を大事にしている地域や御両親、祖父母などの考えなどで、
「五月人形は出すのが早ければ早い方がよい」
という方もいらっしゃるようなので、完全な決まりやしきたりはないようです。
「六曜を気にして、大安などの縁起のよい日を選んで出したほうがよい」
という言い伝えもありますが、絶対にこだわって日を決める必要はないそうです。
その御家庭に合ったタイミングで出してあげるとよいでしょう。
そして片付けるタイミングですが、こちらもきまりはありません。
早めに五月人形をしまいたい方は、雨が続く梅雨に入る前にしまってあげるのがベストでしょう。
五月人形の保存状態をよくするために、【天気のいい日】にしまうことが望ましいです。
まとめ
五月人形を飾るタイミングや確証のある決まりはないようなので、御両親が出せる日に出してあげるとよいと思います。
もちろん、かわいい息子のためですから少しでも縁起をかつぎたいという方も少なくありません。
そういった方は、六曜や出すタイミングを昔からの言い伝えを参考にして合わせてみましょう。
子どもの健やかな成長を願うことに一番意味がある日なので、御両親が神経質になりすぎず、息子に愛情を持って五月人形を飾ってあげることがもっとも重要だと言えます。