わたしは、60代の親を持つ30代の主婦です。
親も仕事を退職して自由な時間ができて悠々自適な毎日を送っていると聞いて良かったと思っていました。
年末に子供たちを連れて帰った時のことです。
今まで気にならなかったのですが、
久しぶりに見た実家はもしかして汚部屋かも?
と思いました。
部屋には物が溢れて、どこに何があるのか分かりません。
たんすの上にも物がうず高く積み上げられています。
いつ落ちてきてもおかしくない状態でした。
食器も二人で暮らしていてこの量は多すぎないか?
服も着ていない服が、たんすにギュウギュウに押し込まれていました。
父の書斎は読むことのない本がぎっしりと詰まっていました。
台所には「何をこんなに保存するんだ」という数の保存容器があちこちにありました。
ちょうど震災があった頃だったので、もし地震が起きたら物に潰されてしまうんじゃないかという恐怖を覚えました。
年末私がいる間に、いらないものを捨てよう!と提案しました。
しかしこの実家の断捨離がこんなに大変だったとは思いませんでした。
Contents
断捨離を行うにもどこから手を付けるのがいいのだろうか?!
まず一番大変だったことは、父が怒り出すことで何度も中断してしまったことです。
父はなんでも使えるものはとっておきたがりました。
自分で直してまた使えるようにするといってたくさんの壊れたものが置いてありました。
壊れたラジオ。壊れたパソコン。壊れたマッサージチェア。
壊れた机が落ちていたと母が拾ってきてそれに添え木をして今でも使っています。
使ってないんだし処分しようと言うと、とたんに機嫌が悪くなります。
最後は「勝手にしろ!」といって出て行ってしまいました。
そんな父のため断捨離は一向に進みませんでした。
父にしてみたら今まで大切にしてきたものを急に捨てろと言われたものだから、自分を否定されたと感じたのだと思います。
私は、そんな父親の気持ちを共感するように勤めました。
さっさと捨てればいいのに悩んでいるときは、
すぐに結果を求めないようにしました。
一緒に思い出を共有していくうちに父も断捨離のコツを掴んできました。
そこからは早かったです。
まずはこの両親の気持ちに寄り添い『共感すること』を重点的に行ってください。
そうすればスムーズにすすんでいけると思います。
断捨離を行うお勧めの順番とは!?
では、断捨離をするときのお勧めの順番を紹介します。
①台所
お母さんが毎日使う場所です。
不便と感じながらも、自分があわせる事でもう慣れてしまっています。
その場所を断捨離することで、断捨離の醍醐味を感じてもらいましょう。
②洗面所
お母さんとお父さんが共同で使う場所です。
断捨離で使いやすくなった洗面所をお父さんにも使ってもらって、
断捨離に興味をもってもらいましょう。
③リビング
お父さんの物もお母さんの物もたくさんあると思います。
ここはなかなか難しいと思います。
できれば個人のものは自室に移して、リビングには持ち込まないというルールができるといいですね。
④寝室
寝室はもし地震があったときに寝ていて非難が遅れる可能性もあります。
タンスなどはできるだけない方がいいです。
大きいものを処分するのは大変です。
ぜひ手伝ってあげましょう。
⑤最後に自分たちの部屋
これは本人から手伝って!と言われてからしましょう。
いくら親といえども触れて欲しくないところもあります。
私の実家の片付けは台所の断捨離から始まりました。
出るわ出るわ。不用品の山でした。
そして収納用品がこれでもかと出てきました。
母もきれいで片付いた台所にしようと努力していたんだと思います。
でも努力の方向が違っていて、散らかす原因になっていました。
そのことに共感しつつ進めました。
このころは母は、かなり断捨離のスピードが上がっていました。
父がかなり抵抗して、お前が来ると家がめちゃくちゃになるといって怒っていました。
それでも、少しずつ断捨離を勧めていきました。
すると怒っていた父が片づけを始めたんです。
どうやら使い勝手がよくなったのが分かったそうです。
そしてついに自分の部屋の片付けも手伝ってほしいと言われた時はとても嬉しかったです。
大切に集めていた本を手放したときは少し涙ぐんでいました。
父も頑張って断捨離したおかげで、
安心して生活できるすっきりした実家になりました。
※断捨離を最短で行いたい!!コツやポイントを品物ごとに確認しよう!!
まとめ
断捨離を実家でもしてほしいと思う気持ちは分かります。
実家が汚部屋というのは、娘として無視はできません。
しかしそこにはご両親が築いてきたかけがえのない時間が詰まっているのです。
絶対に土足で入っていって断捨離を進めることはおすすめしません。
ご両親が歩んできた道を見せてもらうそんな気持ちで断捨離をしていって下さい。