エイプリルフールについての説は数多くありますが、実はその起源は分かっていません。
そのため、エイプリルフールの日にちや由来、本来の意味に関しての諸説はどれが事実なのかは不明のまま。
しかし、有力な諸説がいくつかあるので、ここで紹介していきたいと思います。
「嘘の新年」説。
昔、フランスでは3月25日から4月1日までを「新年」とし、お祝い期間とされていました。
しかし当時のフランス王が1月1日をフランスの新年として定めてしまい、それに反発した市民が騒ぎを起こしてしまいました。
そこでこの騒ぎに腹を立てたフランス王が、反発した人々を次々と処刑してしまい、さらに強い避難や反感を市民からかってしまうことに。
この処刑では、13歳の少女も含まれたといいます。
この無慈悲な行為に怒りや悲しみを強く抱いた市民は、4月1日を「嘘の新年」とし、毎年盛大に騒ぎを起こすようになったそうです。
「キリストの命日」説。
キリストが生誕したとされているクリスマスに対し、キリストが4月1日になくなったのではないかという仮説から、この「キリストの命日」説がささやかれるようになりました。
キリストがなくなった日と断定できるような証拠などは残っていないものの、この説も有力に残っています。
ほかにも、「インドの揶揄節」、「ノアの方舟」説などがあります。
探してみるとまだ他にもいろいろありますが、エイプリルフールの習慣はいつから広まったのかは、まだまだ謎が多いようですね。
エイプリルフールはなぜ嘘をついていいのか?由来や日本はいつから?
エイプリルフールはなぜ嘘をついてもいいのでしょうか?
実はこれに関しても、明確な説はありません。
しかし、自然とエイプリルフールに嘘をつく習慣が世界に広まり、一つのイベントとして嘘がつかれる風習になったようです。
エイプリルフールが日本に入ってきたのは、江戸時代と言われています。
この頃から次第に日本にもエイプリルフールが浸透し始めたのですね。
しかし、当時エイプリルフールという言葉を日本人はどのように解釈したのでしょうか。
実は、このエイプリルフールが日本に入ってくる前は、「不義理の日」という日があったそうで、その日がエイプリルフールにと移り変わったそうです。
この「不義理の日」というのは、義理を欠いている方にご無沙汰であることを謝る日としてされており、久しく挨拶をしていない方に連絡する日だったそうです。
エイプリルフールが日本に浸透し、大正時代には自然とエイプリルフールが日本で馴染みはじめ、「不義理の日」の習慣が自然消滅していったと考えられています。
エイプリルフールの本当の意味とは?
エイプリルフールは、英語で「April fool’s day」と書き、「4月馬鹿」と訳されます。
foolは馬鹿な、愚かななどという意味があるので、嘘をつかれて騙された愚か者といった感じでしょうか。
しかし、起源や意味は全く分かっていないので、あくまで英訳からの解釈ということになります。
エイプリルフールは、午前中に嘘をつくというルールがあるようですが、このルールの真相も謎。
一説では、午前中に嘘をつき午後から嘘をバラすという意味があるようです。
午前中に双方が楽しくなるような嘘をつき、午後から嘘とバラして笑い話になるのであれば、エイプリルフールも楽しく過ごせる有意義な日と言えるのではないでしょうか。
※エイプリルフールでの上手い・幸せ・センスのいい嘘とは???
まとめ
エイプリルフールについては、由来や意味などがほとんど曖昧で真偽もわかっていないことばかりです。
しかし、エイプリルフールに嘘をつくという習慣が広まっている今となっては、嘘で楽しい一日を過ごしてみるというのもアリだと思います。
もちろん、相手が傷つくような嘘はご法度ですが、笑い話になるような嘘であればエイプリルフールという日を思いっきり楽しんでみましょう。
そしてたくさん笑った思い出に残る一日になると素敵ですね。